Nippon Visions
ニッポン・ビジョン
ビジョンを持つということは、ただそのビジョンが見えているだけではなく表現できるということ、また未来へのアイデア、予感、想像を暗示することでもあります。ビジョンは未来を現実へ変える最初の一歩です。「ニッポン・ビジョン」部門では、日本の映画状況の未来像を提示します。美学的な実験、政治的な立ち位置、革新的な発展の場なのです。長編、短編映画、世を批判するドキュメンタリー映画、大胆な実験映画、シリーズものといった、すべての形式に開かれた場所を目指します。若手のインディペンデント映画、すでに功績を積んだ映画監督、有名な大学や映画学校からの作品などをここで取り扱います。またこれまでほとんど、もしくは全く上映機会のなかった少し前の時代の作品も振り返ってみます。
若手映画製作者にとって最も重要な映画賞「ぴあフィルムフェスティバル」の協賛を得、過去に映画界で新しい道標的役割を担ってきた短編作品を紹介いたします。今年も東京藝術大学と協賛し、三間旭浩監督の修了作品『ユートピアサウンズ』(2012)を上映します。横浜から「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2013」の方々もお招きしています。
3人からなる審査委員会が、長編作品の中から今年で4度目となる「ニッポン・ビジョン賞」を悩みながら選出いたします。この賞の副賞は、次回制作作品での字幕制作権です。世界中の観客へ作品を届ける大きなチャンスとなるでしょう。「ニッポン・ビジョン」部門はメインストリームと一線を画する、実験に富んだ新しい映画作品も眺望します。未来への好奇心をかき立てられてください。